「収入は若い頃より増えたのに、なぜか旅行に行く余裕がない」
アラフィフの方なら、一度はそう感じたことがあるのではないでしょうか。
この記事では、50代が旅行を後回しにしやすい理由を公的データで整理したうえで、今のカード決済から旅行の原資をどれだけ作れるのかを、年間300万円のモデルケースで具体的に計算します。
この記事の結論
- 年会費無料の0.5%還元と1%還元では、年間300万円で15,000円の差
- ANA JCBワイドゴールドなら、年間300万円で32,100マイル(通常分30,000+J-POINTボーナス分2,100)
- 1%還元カードとの損益分岐点は1マイルあたり約1.41円。特典航空券で1.41円以上の価値を出せる人はワイドゴールド、そうでない人は年会費無料の1%還元カードが向いています
- ステータス特典は「費用の圧縮」と「体験価値の向上」に分けて評価するのが失敗しないコツです
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1. 50代の収入と旅行の現状をデータで確認
55〜59歳男性の平均給与は735万円
国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者のうち、男性の平均給与は55〜59歳の735万円がピークです。60〜64歳以降は下がっていきます。
ただし、この数字には注意点があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 1年を通じて勤務した55〜59歳の男性給与所得者 |
| 金額の性質 | 給料・手当・賞与の合計(額面。手取りではない) |
| 統計の種類 | 平均値(中央値ではない) |
国内旅行に「一度も行かない」人は24.8%
JTB「2026年(1月〜12月)の旅行動向見通し」のアンケートでは、2026年に国内旅行へ一度も行かないと答えた人が全体の24.8%でした。
| 行かない理由 | 割合 | 前年からの変化 |
|---|---|---|
| 家計に余裕がないから | 33.5% | ― |
| 旅行費用が高いから | 29.6% | +6.2ポイント |
JTBは、特に女性の50〜60代で旅行費用の高さがネックになっていると分析しています。
なお、24.8%は15〜79歳の全年代を合わせた「2026年の実施意向」であり、50代限定の数字でも過去1年の実績でもない点に注意してください。
国内旅行の平均費用は1人52,900円
同じくJTBの見通しでは、2026年の国内旅行の1人あたり平均費用は52,900円(前年比102.9%)。物価と宿泊費の上昇が続くと見込まれています。夫婦2人なら単純計算で105,800円です。
2. 50代が旅行を後回しにする本当の理由
年収が高くても、自由に使えるお金が多いとは限りません。
自由に使えるお金 = 年収 −(税・社会保険料)−(生活費)−(将来への備え)
50代は次のような支出が重なりやすい時期です。
- 子どもの教育費(大学進学期と重なりやすい)
- 住宅ローンの残債
- 親への支援・介護費用
- 老後資金の準備
- 食料品・光熱費などの物価上昇
この状況で旅行が後回しになるのは、浪費を避ける合理的な判断です。問題は「行くか・行かないか」の二択だけで考えてしまうこと。同じ支出から旅行の原資を作るという第三の選択肢があります。
3. 年間300万円のカード決済で比較シミュレーション
モデル条件
- 年間カード決済額:300万円(月平均25万円)
- 対象:食費・光熱費・通信費・保険・日用品・旅行代金などを家族分まとめた場合
- 入会キャンペーン・継続ボーナス・ANAカードマイルプラス・搭乗ボーナスは含めない
比較するカードのスペック
| 項目 | 年会費無料・0.5%還元 | 年会費無料・1%還元 | ANA JCBワイドゴールド |
|---|---|---|---|
| 年会費(税込) | 0円 | 0円 | 15,400円 |
| 基本還元 | 0.5% | 1.0% | 200円=1 J-POINT |
| マイル移行 | ― | ― | 通常ポイント1P=2マイル(移行手数料無料) |
| ボーナス | ― | ― | J-POINTボーナス(1P=0.6マイル) |
| 入会・継続ボーナスマイル | ― | ― | 2,000マイル |
| 空港ラウンジ | ― | ― | 国内主要空港・ホノルルのカードラウンジ無料 |
※0.5%・1%還元カードは比較用のモデルです。特定のカードではありません。
還元額の計算結果
| カード | 計算式 | 年間の還元 |
|---|---|---|
| 0.5%還元 | 300万円 × 0.5% | 15,000円分 |
| 1%還元 | 300万円 × 1.0% | 30,000円分 |
| ANA JCBワイドゴールド | 下記参照 | 32,100マイル |
ANA JCBワイドゴールドの内訳
ステップ1:通常ポイント 300万円 ÷ 200円 = 15,000ポイント → × 2マイル = 30,000マイル
ステップ2:J-POINTボーナス
| 累計利用額 | 付与ポイント |
|---|---|
| 50万円 | 500P |
| 100万円 | 500P |
| 150万円 | 500P |
| 200万円 | 500P |
| 250万円 | 500P |
| 300万円 | 1,000P |
| 合計 | 3,500P |
3,500P × 0.6マイル = 2,100マイル (ボーナスポイントのマイル移行は2,500P以上・1P単位。3,500Pなら条件クリア)
合計:30,000 + 2,100 = 32,100マイル
4. 32,100マイルは何円の価値?損益分岐点を計算
マイルは使い方によって1マイルあたりの価値が変わります。年会費15,400円を差し引いた実質価値は次のとおりです。
| 1マイルの価値 | マイルの円換算 | 年会費控除後 | 1%還元(30,000円)との比較 |
|---|---|---|---|
| 1.0円 | 32,100円 | 16,700円 | ✗ 13,300円負け |
| 約1.414円 | 約45,400円 | 約30,000円 | △ 同等(損益分岐) |
| 1.5円 | 48,150円 | 32,750円 | ✓ 2,750円勝ち |
| 2.0円 | 64,200円 | 48,800円 | ✓ 18,800円勝ち |
損益分岐点 =(30,000円 + 15,400円)÷ 32,100マイル ≒ 1マイル約1.41円
参考:継続ボーナスマイルを含めた場合
ANA JCBワイドゴールドには毎年の継続ボーナス2,000マイルがあります。これを含めると年間34,100マイルとなり、損益分岐点は1マイル約1.33円まで下がります。本記事のメイン比較では、カード利用額に連動する分だけを比べるため除外しています。
ベネフィットを生活に置き換えると
- 1%還元の30,000円分 → 国内旅行1人分(平均52,900円)の**約57%**をカバー
- ワイドゴールドで1マイル2円相当の使い方ができた場合の実質48,800円分 → 国内旅行1人分の**約92%**に相当
5. ANA JCBワイドゴールドのデメリットとリカバリー策
| デメリット | リカバリー策 |
|---|---|
| 年会費15,400円がかかる | 継続ボーナス2,000マイルとJ-POINTボーナスで一部を回収。年間の決済額が少ない場合は1%還元カードを検討 |
| マイルの価値が使い方次第で変わる | 申し込み前に、行きたい路線の必要マイル数と休める時期の特典航空券空席を確認 |
| 特典航空券が取れないと価値が出ない | 早めの予約、日程に幅を持たせる、提携航空会社の特典航空券も選択肢に入れる |
| ボーナスポイントの移行レートは0.6マイルと低い | 通常ポイント(2マイル)とは別レートと理解したうえで計算する |
| 年会費など一部の支払いはポイント対象外 | 自分の主な支払いがポイント対象かを事前に確認する |
6. SFC・JGC・ホテルステータスは節約になるのか
ステータス特典は、次の2つに分けて評価するのがおすすめです。
| 分類 | 具体例 | 評価の方法 |
|---|---|---|
| 費用の圧縮 | 特典航空券、無料宿泊特典 | 本来払う予定だった金額が減ったか |
| 体験価値の向上 | ラウンジ、優先搭乗、手荷物優遇、レイトチェックアウト、客室アップグレード | 自分がその快適さにいくら払えるか |
- すでにSFC・JGCを持っている方は、ラウンジや優先搭乗を追加料金なしで使えます。ただしこれは旅行代金が直接安くなる特典ではありません
- これから取得を考える方は、取得費用・年会費・年間の利用回数まで計算しましょう。年1〜2回の搭乗で節約目的だけなら、元を取るのは簡単ではありません
- ホテルステータスは、実際に使った特典だけを金額換算して年会費と比べます
7. タイプ別おすすめ早見表
| あなたのタイプ | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| マイルを使う予定がない・飛行機は年1回以下 | 年会費無料の1%還元カード | 価値が明確。失効・空席の心配がない |
| 年に数回旅行し、日程・行き先を調整できる | ANA JCBワイドゴールドなどマイル系カード | 1マイル1.41円以上で使えれば上回る |
| すでにSFC・JGC・ホテルステータスあり | 新カードより既存特典の使い切り | 追加の年会費をかけずに価値を出せる |
| これからステータス取得を検討 | 取得費用と体験価値で判断 | 「節約」だけでは回収しにくい |
8. よくある質問(FAQ)
Q. 32,100マイルは還元率1.07%ということですか? A. マイル数としては300万円に対して1.07%相当ですが、1マイルの円換算価値は使い方で変わるため、「還元率1.07%」とは断定できません。1マイル1円なら32,100円相当、2円なら64,200円相当です。
Q. J-POINTボーナスはすぐにマイルへ移行できますか? A. ボーナスポイントのマイル移行は2,500ポイント以上・1ポイント単位で、レートは1ポイント=0.6マイルです。年間300万円利用なら3,500ポイントとなり条件を満たします。
Q. 年間決済額が300万円に届かない場合はどうなりますか? A. J-POINTボーナスは50万円ごとに段階的に付与されるため、利用額が少ないほどボーナス分は減ります。年会費の回収も難しくなるので、自分の年間決済額で計算し直してください。
Q. 735万円は50代の平均年収ですか? A. いいえ。1年を通じて勤務した55〜59歳の男性給与所得者の平均給与(額面)です。女性や50〜54歳は含みません。
9. 用語解説
- J-POINT:JCBのポイントプログラム。2026年1月13日にOki Dokiポイントから刷新
- J-POINTボーナス:年間のカード利用額に応じて付与されるボーナスポイント。マイル移行レートは通常ポイントより低い
- SFC:ANAスーパーフライヤーズカード。ANAの上級会員資格を維持できるカード
- JGC:JALグローバルクラブ。JALの上級会員組織
- 損益分岐点:2つの選択肢の価値が等しくなる境目。本記事では「1マイルを何円で使えば1%還元カードと同等か」
10. まず今日やってほしいこと
旅行を全部あきらめる前に、今お使いのメインカードで次の3点を確認してください。
- 年会費はいくらか
- 年間の利用額はいくらか
- 実際に受け取ったポイント・マイルはいくらか
年会費を引いて手元にいくら残っているかを計算すると、来年も同じカードを使い続けるべきかがはっきりします。確認しないまま更新月を迎えると、また1年分の年会費を払うことになります。
計算が面倒な方は、年会費と利用額を入れるだけで判定できる「年会費回収チェッカー」をご利用ください。
※記事内の情報は2026年9月時点のものです。カードの年会費・ポイント条件は変更されることがあるため、お申し込み前に必ず公式サイトでご確認ください。
動画では、この計算をスライドで一つずつ解説しています。数字を目で追いたい方はYouTubeもあわせてご覧ください。
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出典
■いわっさんのスペシャルリンク https://links.justdoitjustdoit.com/
■いわっさんオリジナル年会費回収チェッカー https://tool.justdoitjustdoit.com/
■Around50s Iwassan チャンネル https://www.youtube.com/@iwassan50s


