“静かに”始まった大きな変更
こんにちは、いわっさんです!
今回は、アメックスを持っている方でも
「え、そこ変わってたん?」
と、気づいていない人がかなり多い、重要な変更について解説します。
2025年12月15日から、
アメリカン・エキスプレスは キャンセル・プロテクションを大幅に改善 しました。
しかも今回の改定、
「プラチナだけの話」ではありません。
ゴールド・プリファードを含む
ゴールド系カードの立ち位置そのものが変わった
と言っていい内容です。
この記事では、
- 何がどう変わったのか?
- 数字的にどれほどの改善なのか?
- なぜこのタイミングで、ここまで踏み込んだのか?
この考察まで含めて、じっくり整理していきます。
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キャンセル・プロテクションとは何か?
キャンセル・プロテクションとは、
アメリカン・エキスプレスのカード会員が
- 旅行
- コンサート
- 各種イベント
などに やむを得ない理由で行けなくなった場合、
発生したキャンセル費用などの損害を補償するサービスです。
「保険」と聞くと難しく感じますが、
要するに “ドタキャン時の金銭的ダメージを軽減する仕組み” です。
補償対象となるサービスの範囲
補償対象は、
対象のアメリカン・エキスプレスカードで支払ったものに限られます。
主な対象サービスは以下の通りです。
- 国内・海外旅行契約に基づくパッケージツアー
- 旅館・ホテルなどの宿泊施設および付帯サービス
- 航空機・船舶・鉄道・自動車などによる旅客輸送
- 宴会・パーティー用施設および付帯サービス
- スポーツ・教養などの趣味・習い事の施設利用
- 演劇・音楽・美術・映画などの公演、上映、展示、興行
旅行以外も意外と幅広く対象になっています。
補償額はどう変わった?【今回の改定ポイント】
ここからが、今回の本題です。
プラチナ/プレミアム系カードの変更点
まずは、最上位カードから見ていきます。
対象は、
- プラチナ・カード
- ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
これまで
「傷害による通院が理由でキャンセルした場合」 の補償限度額は
50万円 でした。
それが今回、
👉 80万円まで引き上げ られています。
海外旅行や家族旅行、
複数人分をまとめて予約しているケースでは、
50万円では足りない場面も現実的にありました。
今回の改定は、
「最上位カードは、最悪のケースまで面倒を見る」
という設計を、より明確にした変更と言えます。
ゴールド系カードの変更点【今回の最大トピック】
そして、今回の最大のポイントがここです。
対象は、
- アメックス・ゴールド・プリファード
- ANAアメックス・ゴールド
- ヒルトン・オナーズ アメックス・プレミアム
- デルタ スカイマイル アメックス・ゴールド
いわゆる 年会費3〜5万円クラスのゴールド系カード です。
これまで、
傷害による通院キャンセルの補償は10万円 でした。
正直に言うと、
- 家族旅行
- コンサート遠征
- 航空券+ホテルのセット
こうしたケースでは
「ほぼ意味がない金額」 だったのも事実です。
それが今回、
👉 10万円 → 50万円(5倍)
に引き上げられました。
50万円あれば、
- 国内旅行2〜3泊
- ライブ+遠征費
- 家族分の航空券
など、
現実的に“救われるケース”が一気に増えます。
ゴールド系カードは、
「保険が付いているカード」から
「使える保険が付いたカード」へ昇格した
と評価できます。
その他、まさかのアメックス・グリーンも入っており安心ですね。

【重要】一部カードではサービス終了に注意
ここで、必ず押さえておきたい注意点があります。
サービス終了の対象カード

2025年9月30日をもって、
以下の ビジネスカード では
キャンセル・プロテクションが終了しました。
- アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド
- アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ
※ 個人向けカードは対象外です。
補償対象となるかの判断基準
重要なのは、
「いつキャンセルしたか」ではなく
「キャンセル事由が発生した日」 です。
- 2025年9月30日までに発生 → 補償対象
- 2025年10月1日以降に発生 → 補償対象外
さらに、
補償申告の期限は 2026年3月31日(火)まで。
期限を過ぎると、
理由を問わず受付されません。
実際にどう使える?具体的な事例
事例① 家族旅行(ゴールド系)
家族4人で沖縄旅行を予定。
前日にお子さんがケガをして通院が必要になり、やむなくキャンセル。
- 旅行代金:42万円
以前は補償10万円まで。
しかし現在は 50万円まで補償対象 となります。
事例② ライブ・遠征(ゴールド系が刺さる)
ライブ遠征で、
- 新幹線
- ホテル
- チケット
合計18万円。
通院が必要になりキャンセル。
以前なら「ほぼ泣き寝入り」でしたが、
今回の改定で ほぼ全額カバーできる水準 になりました。
事例③ 海外旅行(プラチナ向け)
夫婦で海外旅行、総額120万円。
通院が必要になりキャンセル。
新制度では、
通院でも最大80万円まで補償 されます。
なぜアメックスは、ここまで改善したのか?【考察】
① ゴールド系カードの年会費への違和感を解消
ゴールド・プリファードの年会費は 39,600円。
特典は豪華でも、
「もしもの時の安心が弱い」という声は以前からありました。
今回の改定で、
- 体験特典
- ポイント・マイル
- 保険・安心
この3点が 年会費に対してバランスした と言えます。
② プラチナとの差を「金額」で整理した
以前は、
- プラチナ:50万円
- ゴールド:10万円
差が大きすぎました。
今回、
- プラチナ:80万円
- ゴールド:50万円
としたことで、
- ゴールド=現実ライン
- プラチナ=余裕と安心の上積み
という役割分担が、
数字で理解できる構造 に変わりました。
③ Chubbへの切り替えが前提条件だった
引受保険会社は、
東京海上日動から Chubb損害保険 に変更。
Chubbは、
- 世界最大級
- 高額補償の実績が豊富
- アメックスとの海外補償実績も多い
補償額を上げても
制度として破綻しにくい体制が整った、
その上での改定だった可能性が高いです。
④ 旅行カードの価値が「守る力」にシフト
今は、
- ポイント還元
- 無料宿泊
だけでは差別化できません。
トラブル時にどう守ってくれるか が、
カード価値の重要な判断軸になっています。
アメックスは今回、
「旅を楽しむカード」から
「旅がダメになった時も支えるカード」 へ
ゴールド層まで価値を広げてきました。
まとめ|地味だが“分かる人ほど評価が上がる改定”
今回のキャンセル・プロテクション改善は、
- ゴールド系カードの弱点を明確に潰し
- プラチナとの差を整理し
- 保険会社変更を前提に
- 旅行カードとしての“安心価値”を再定義した
戦略的な改定 です。
派手さはありませんが、
分かる人ほど
「これは評価が上がるな」
と感じる変更と言っていいでしょうね。

